12年やった芸人を辞め、株式会社フラワーズロマンスを経営していく人のブログ。

バンカラという梅田にある生バンドカラオケのお店で店長をしながら、「株式会社フラワーズロマンス」と言う会社を作りました。元芸人でフラワーズオブロマンスというコンビで活動していました。司会業、結婚式二次会プロデュース業、エンターテイナー派遣業、結婚相談所ホワイトブーケの運営も

パラサイトを見て。

パラサイトを見て。

 

 

この映画の感想を語るとその人の色んな価値観が浮き彫りになって面白い。

 

 

おまけにリテラシーまで浮き彫りになる。

 

 

こんな映画は素敵だ。

 

 

「桐島部活辞めるってよ」も同じように価値観が浮き彫りになるリトマス試験紙のような映画だった。

 

 

パラサイトはお金と幸福度に関する考え方、自分の現状の認識、この国の実情の理解度。

 

 

そんな事が浮き彫りになる。

 

 

裕福と貧乏。

 

 

対極的な二つな家族。

 

 

僕は芸人時代あれほどではないが間違いなく「貧乏」側だった。

 

 

電気止まりそう。財布に100円もないなー。誰かにお金借りれないかな?

 

 

なんて状態はザラだった。

 

 

そして今少しづつお金を稼げるようになって普通の方くらいの生活ができるようになってきた。

 

 

さらには経営者なので「裕福」側に行く可能性もある。

 

 

そしてリスクも背負ってるので再び「貧乏」側に回る可能性もある。

 

 

この映画を見た時、ちょうど「分岐点」に立っているような気がしてすごく「怖かった」

 

 

貧乏に戻るのが怖かった。

 

 

この映画の感想を友達と話していると、自然と議論になる。

 

 

その議論の中でふと気づいた。

 

 

いつのまにか僕は幸福度と裕福、貧乏をイコールにしてしまっている。

 

 

貧乏になる事が怖い。と言う事は貧乏=不幸だと思っていると言う事。

 

 

でもそうだったっけ?

 

 

芸人の頃は不幸せだったっけ?

 

 

そうじゃなかったよな。

 

 

あの頃も幸せだった。

 

 

もちろん現実に対する不満はあった。

 

 

けどそれは今も変わらない。

 

 

お金に満たされても何かに対する不満はある。

 

 

お金の大小=幸福度の大小じゃない。

 

 

幸福度とお金は切り離すべきで、あとは「好み」だ。

 

 

確かにお金があれば選択肢は増え、色んな経験ができる。

 

 

けどお金は死ぬほど持ってるけど酒飲んだら八つ当たりしてばかりいる「不幸せなお金持ち」もたくさん知ってる。

 

 

貧乏は確かに辛い。

 

 

けどそれはそれで幸せだった。

 

 

嫁と2人で相談しながら2000円くらいのNIKEのサンダルを買うのにメルカリとかで必死に探して100円でも安く買おうとしてた。

 

 

あれは4年くらい前か。

 

 

けど「あれも楽しかった。」

 

 

今はお互いに気にせず買った服を「この服買ってん!」と見せ合ったりする。

 

 

そして「これも楽しい。」

 

 

お金は「幸福」を感じやすい。

 

 

少しだけお金を使えるようになってお金を使う楽しさも分かってきた。

 

 

今あの頃のような貧乏に戻れ。と言われたら辛いかもしれない。

 

 

けど「不幸」じゃないよな。

 

 

たぶんまた「のし上がる」事をゲームのように楽しむんだろう。

 

 

結局は「人間的な強さ」さえあれば、お金の有無によって幸福度は左右されない。