たまに私は「尾崎豊」になる。
私はたまにとても「尾崎豊」になる。
センチメンタルな気分とやさぐれ男子への憧れが私をひととき「尾崎豊」に変えるのだ。
「尾崎豊」になった時私は、普段は吸わないたばこを吸う。
空を見上げながらたばこをふかし世界を憂う。
(2秒に一回むせる。)
「尾崎豊」になった時私は狂ったようにバラードを歌う。(なぜか女性目線の歌を歌い、ぼろぼろ泣く。)
「尾崎豊」になった時私は、積極的にのら猫に話しかけてみる。
そして寂しそうな目をのら猫に向け、聞こえるか聞こえないかの小さい声で
「.......お前も一人ぼっちなんだな。。」
とつぶやく。(完全に変質者)
尾崎豊になった時私は、バイクで事故った友達を思い出し悲しんでみる。(友達は軽傷の為健在。)
そして友達が好きだったタバコをまた吸うのだ。(現在その友達は徒歩2分のところに住んでいる。そして2秒ごとにむせる。)
今日はあまりに「尾崎豊」だった為、心優しいバイトの男の子に「何かあったんですか?」と心配された。
今日はまわりを心配させるくらいの「尾崎豊」だったのだ。
とても恥ずい。
どうか私が「尾崎豊」になっている姿を見たら
「うわぁ。こいつやさぐれた感出して自分に酔ってるなぁ。」
と思ってそっとしておいて欲しい。
私が今日「尾崎豊」になった理由はただ一つ
悲しいニュースに何もできない自分の無力さを痛感したから
ではなく
権力者が作ったルールに迎合し、愛想笑いを浮かべた自分に嫌気がさした
のでもなく
ただ昨日見た「モザイクジャパン」での高橋一生のやさぐれ感の演技がすごくカッコよかったからだ。
そろそろ私の「尾崎豊」も終わりのようだ。
そしてさっきYouTubeでたまたま流れてたハイロウズの動画を見た。
きっと明日は私は「甲本ヒロト」になっているはずだ。