芸人時代の自分にアドバイスするとしたら伝えたい事。
僕は12年間芸人活動をしてきました。
自分で売れなかった敗因を分析した結果、芸人を辞める前の自分にアドバイスするとしたら何を言うか考えてみました。
芸人時代の僕にアドバイス
それは
「人の目を気にするな」
「ビジネスとして捉えろ」
「好きな事をやれ」
「異業種と絡め」
です。
「人の目を気にするな」
・コミュニティの中にいると同調圧力により、周りと似たような行動しかとれなくなります。
競争社会では差別化を図るのが基本だと思うので、周りの目を気にして周りと同じような戦い方をしていたら致命的です。
「おれはこうやったからお前もこうしろ。」
「みんなこうやねんからお前もこうするべき。」
と言った意見を言ってくださる方がいますが、そんなのは無視して大胆な戦略を取るべきだと思います。
言ってくださる方は「僕」の為を思って言ってくれてる部分もありますが、「僕」は自分の人生を生きるべきなので、全ての選択肢は純粋に「僕」が選んだ方がいい。
そして「僕」以外に「僕」の選択肢の責任を取ってくれる人はいません。
「ビジネスとして捉えろ」
・当時お笑いが好きなあまりに、商業的な考え方ができませんでした。
商業的に考える事が、「不純な行為」、「自分に嘘をつく行為」のように感じたからです。
けれど自分自身を商品として考え、どのようにマーケティングして売り出して行くかを考える事は芸人とはいえ必須だと思います。
それにビジネスを始めて思うけど、ビジネスって面白い。
芸術家のように「自分の好きなお笑いだけして誰にも認められなくていい。」というのも素晴らしいと思います。
けれど僕の場合は、そこまでの覚悟もなく、そのくせお笑いをビジネス的に捉える事も嫌がっていました。
どちらかを「覚悟して突き抜ける」事が大切なような気がします。
もっとビジネス的に捉えれば成功確率は上がっていたでしょう。
「好きな事をやれ」
お笑いの中にも細分化された、やらなければならない作業があります。
ネタを書く、先輩付き合いする、エピソードトークを作る、特殊技能を身につける、コビを売るwなどなどたくさんあります。
その中でも好きな作業に集中してした方がいい。
好きに勝るモチベーションはないからです。
苦手でモチベーションのない作業に時間を費やすより、好きな作業に没頭して突き抜けた方がいい。
中途半端なマルチな能力より、飛び抜けた一つの能力を持っていた方が売れる確率が上がるからです。
ネタを書くのが好きな人は、四六時中ネタを考える事ができます。
先輩付き合いが好きな人はずっと先輩といて有益な関係性を作ることができます。
僕は中途半端に全体的な努力をして、飛び抜けた武器を持てなかった事が敗因だと思います。
「異業種と絡め」
一つのコミュニティの中にいると、入ってくる情報が偏るので、どうしても視野が狭くなります。
すると似かよった思考回路になり、周りと似たような戦略を取ってしまう。
そして平凡な芸人になってしまいます。
異業種と絡んでいると、情報の幅が広がり、アイデアに新鮮さが出ます。
僕の元相方のたけだバーベキューは、バーベキュー好きでバーベキュー協会に入り、仲良くなって、いつの間にか日本に唯一のバーベキュー上級インストラクターの資格を持つバーベキュー芸人になりました。(カナダ・アルバータ州のバーベキュー大使でもあるw)
異業種のアイデアを取り入れ、自分のスキルと掛け合わせる事によって自分だけの枠を作ってしまいました。
まとめ
上の項目は芸人としてももちろんですが、なにをやるにも重要な生存戦略だと思います。
思いついたまま書いていきましたが、もっとあるかもしれません。
そしてこの記事は芸人に未練があるわけではありません。
今はとにかくビジネスが楽しい。