日本の漫画が、なぜ「優秀な遺伝子を持った先天的なヒーローが主人公」で描かれているのか、考えて見ました。
ワンピースにがっかりした。
ワンピースが好きでとても熱中していました。(キャラクターの中ではロブルッチが一番好き。)
けれどある時期からあんまり好きではなくなりました。
それはルフィーがDの一族であった事を知った時。
「なんだ。お前も優秀な遺伝子を持った先天的なヒーローかよ。」
と冷めちゃいました。
ふつーーうの少年が努力してヒーローになる漫画であって欲しかった。
日本の漫画はほとんどが「優秀な遺伝子を持った先天的なヒーロー」が主人公で描かれているそうです。
キングダムは奴隷がヒーローになるから好き。
多分「優秀な遺伝子を持った先天的なヒーローが主人公で描かれている」方がヒットしやすい国民性なんだと思います。
なぜ「優秀な遺伝子を持った先天的なヒーローが主人公で描かれている」方がヒットしやすいのか?
その背景にはヒーローにはなりたいけど、ヒーローになる事を諦めたい。という心理がある気がします。
みんなヒーローになりたい。
けど自分がヒーローになるには圧倒的な努力と挑戦が必要。
その努力はしんどい。
そして挑戦して失敗してヒーローになれなかった自分を認識するのが嫌。
だからその努力や挑戦をしないでいい理由を、
「あいつは優秀な遺伝子を持った先天的なヒーローなんだ。俺とは違う。」
で納得している気がする。
よく何かで成功を収めた人間を、
「あいつは家が金持ちだから。」
とか
「あいつには才能があったんだよ。」
という先天的な部分を理由にして、自分が努力しないでいいように納得している人が多いと思います。
もっと後天的な努力でヒーローになる漫画が流行って、後天的な努力でのし上がろうとする人が増えればいいなぁ。
そして後天的努力が報われる世界であればいいなぁ。と
先天的なヒーローでない「僕」は思います。